ヨーロッパの銀行口座へユーロを送るよう依頼された場合や、ヨーロッパの銀行口座からの入金を待っている場合、ほぼ確実にSEPAという言葉を目にします。この記事では、SEPAとは何か、送金先情報の形式と確認方法、その情報が必要な場合と不要な場合、送金が失敗する原因となる間違い、そしてCoinepayでの送金にSEPAがどう関係するかを説明します。
SEPAとは
SEPAは単一ユーロ決済圏(Single Euro Payments Area)の略です。単一の銀行やコードを指すのではなく、異なる国の口座間でも、国内送金と同じようにユーロ建ての支払いを行えるようにする共通ルールです。主なスキームはSEPA Credit Transfer(SCT)とSEPA Instant Credit Transfer(SCT Inst)で、どちらも送金人から相手へユーロを送る方法です。3つ目のSEPA Direct Debit(SDD)は異なり、受取人が支払いを開始してあなたの口座から資金を引き落とす仕組みで、独自の返金ルールがあります。
2026年10月時点で、対象地域はEU加盟27か国に英国、スイス、アルバニア、モルドバ、セルビアなど14の国・地域を加えた、計41の国・地域です。SEPA圏内であっても、その国のすべての事業者がすべてのスキームを提供しているとは限りません。国だけで判断せず、送金可能かどうかを確認してください。
混同しやすい点として、SEPAで送金される通貨はユーロです。いずれかの口座が別の通貨建てでも構いませんが、通貨換算はSEPAスキームのルール外で行われ、口座の提供事業者が処理します。確定前に換算手数料を別途確認してください。
送金先情報の形式
SEPAで使う口座識別番号はIBAN(International Bank Account Number、国際銀行口座番号)です。2文字の国コード、2桁のチェックデジット、銀行と口座を示す部分の順に並びます。以下は形式を示すための、明らかに架空の例です。
DE00 1234 5678 9012 3456 78
これは説明用に作った番号です。実際の送金先として使用しないでください。"IBANのみ"のルールにより、ユーロ建てのSEPA送金では、通常、顧客が受取銀行のBIC(Business Identifier Code)を求められることはありません。ただし、システムによっては入力欄が残っています。また、各送金には140文字の送金情報欄があり、構造化形式または非構造化形式で請求書番号や参照番号を記載できます。これにより、受取人は入金の用途を照合できます。
SEPA送金の仕組み
通常のSCTでは、あなたが送金事業者に指示を出し、事業者が受取人側の事業者へ送金します。スキームのルールでは、送金側の事業者は指示を受けてから1銀行営業日以内に、受取人側の事業者へ資金を届ける必要があります。事業者の受付締切時刻後や非営業日に指示した場合、または将来の実行日を指定した場合、この期間の起算が後になることがあります。事業者には受付締切時刻をあなたに知らせる義務があります。
SCT Instは、事前に通知された短時間の計画停止を除き、取引の受付締切時刻なく24時間稼働します。そのルールでは、約10秒以内に受取人へ資金が届くことを目標としています。その時間内に送金成功の確認が得られない場合、支払人側の事業者は直ちに支払人の口座を元の状態に戻さなければなりません。時間が経ってから結果の確認が必要になる場合もあるため、同じ支払いの指示を再度出す前に、送金状況を確認してください。
現在、多くの事業者はあなたが送金を承認する前に受取人確認(Verification of Payee、VoP)を行います。入力した氏名・名称とIBANに紐づく氏名・名称を照合し、一致、類似、不一致、または確認不可という結果を示します。警告が出ても自動的に送金がブロックされるわけではありません。判断に役立てるための情報ですが、「不一致」と表示された場合は、無視して進めず、送金先情報を確認してください。
SEPAで使うコードとスキームの比較
| 用語 | 意味 | 使用する場合 |
|---|---|---|
| IBAN | SEPAで使用する口座識別番号 | 送金先口座を指定する際に必ず使用 |
| BIC | 銀行・事業者の識別コード | 「IBANのみ」のルールにより、ユーロ建てのSEPA送金では通常不要 |
| SCT | 通常のクレジットトランスファーのスキーム | 通常のユーロ送金 |
| SCT Inst | 即時クレジットトランスファーのスキーム | 送金側と受取側の両事業者が参加しており、ほぼリアルタイムでの入金を希望する場合 |
| SDD | ダイレクトデビットのスキーム(受取人が資金を引き落とす方式) | あなたが引き落としを承認した定期的な請求やサブスクリプション |
SEPAを利用する場合と利用しない場合
SEPA圏内の口座間でユーロを送金する場合、SEPAが一般的な方法です。EUでは、送金可能な口座について、IBANが別の加盟国のものであるという理由だけでクレジットトランスファーやダイレクトデビットを拒否することはできません。欧州委員会はこれをIBAN差別と呼び、発生した場所を管轄する当局への苦情申し立てを案内しています。受取人がSEPA圏外にいる場合や、ユーロ以外の通貨で支払う場合、SEPAは適切な送金経路ではなく、別の国際送金方法が適用されます。
具体的な金額を挙げずに手数料について説明すると、EUでは、即時ユーロ送金に事業者が課す手数料は、対応する通常送金の手数料を超えることはできず、受取人確認サービスはあなたに無料で提供されなければなりません。これはすべてのSEPA送金が無料という意味ではありません。また、即時送金、料金設定、VoPに関するEUの義務が、EU域外のSEPA参加国にも同じように適用されると考えるべきではありません。SCT Instにはスキーム全体で定める取引上限額もなくなりましたが、利用者自身が1取引あたり、または1日あたりの即時送金上限額を設定できる必要があります。必ず利用する事業者の規約を確認してください。
よくある間違いと、誤りがあった場合に起こること
- IBANの入力間違い。送金先情報が無効な場合や、受取人口座が利用できない、または閉鎖されている場合、送金が拒否または返金されることがあります。事業者から通知される返金理由コードに実際の原因が示されるため、推測せずに確認してください。
- VoPの警告を無視する。氏名・名称がIBANと一致しない場合は、手続きを進める前に受取人に確認してください。
- 完了したクレジットトランスファーを取り戻せると思い込む。SCTは、自動的な返金請求権があるダイレクトデビットとは異なります。事業者に組戻しの依頼を求めることはできますが、資金が戻る保証はありません。一方、SDD Coreでは、引き落としから8週間以内であれば理由を示さずに返金を請求でき、承認していない引き落としについては13か月以内に請求できます。ただし、これらはダイレクトデビットのルールであり、SCTには適用されません。
- 通貨換算に関する思い違い。いずれかの口座がユーロ建てでない場合、通貨換算はSEPAの対象外で行われ、別途手数料がかかります。
Coinepayとの関係
Coinepayは、迅速かつ低コストの国際送金と複数通貨への対応を提供しています。確定前に為替レートと手数料が明確に表示され、すべての送金状況を追跡できます。送金先への支払い方法には、銀行口座への入金、モバイルウォレット(UPI、GCash、Maya、M-Pesa、bKash、JazzCash、GoPayなど)、現金受け取りがあり、包括的制裁の対象となる国・地域を除くすべての国・地域へ送金できます。受取人からユーロ圏の銀行口座を指定された場合は、上記のIBANに関する注意点がそのまま入力時に当てはまります。IBANを正確に入力し、分かりやすい参照情報を追加して、受取人の氏名・名称と口座を再確認してください。
利用を始めるには、Coinepayアカウントを作成して本人確認を完了してください。その後は、24時間365日利用できるダッシュボード、またはiOSやGoogle Playのモバイルアプリからすべてを管理できます。送金には本人確認、制裁対象の審査、現地の規制が適用され、Coinepayが送金目的や資金の出所などを示す書類を求める場合があります。送金先や受け取り方法に対応しているか不明な場合は、送金前にCoinepayサポートへお問い合わせください。
Coinepayのバーチャルカードを取得: 新規登録 · App Store · Google Play · カスタマーサポート
よくある質問
SEPA送金にBICは今も必要ですか?
通常は不要です。「IBANのみ」のルールにより、ユーロ建てのSEPA送金では一般に受取人のIBANだけが必要です。一部の入力フォームにはBIC欄が残っていますが、主要な識別番号はIBANです。
SCTとSCT Instの違いは何ですか?
SCTは通常のスキームで、送金側の事業者は1銀行営業日以内に受取人側の事業者へ資金を届ける必要があります。SCT Instは24時間稼働し、送金側と受取側の両事業者が参加している場合、約10秒以内の入金を目標としています。
間違った口座にSEPAクレジットトランスファーで送金した場合、返金してもらえますか?
完了したクレジットトランスファーには、自動的な返金請求権はありません。事業者に組戻しの依頼を求めることはできますが、資金が戻る保証はありません。確定前にIBANと受取人の氏名・名称を確認してください。
SEPAはユーロ以外の通貨にも対応していますか?
SEPAスキームで送金される通貨はユーロです。いずれかの口座が別の通貨建てでも構いませんが、通貨換算はSEPAのルール外で行われ、口座の提供事業者から別途手数料が請求されます。
Coinepayを使ってユーロ建ての銀行口座へ送金できますか?
はい。Coinepayは銀行口座への入金と複数通貨での送金に対応しています。受取人のIBANを入力し、参照情報を追加して、確定前に表示される為替レートと手数料を確認してください。送金先に対応しているか不明な場合は、サポートへお問い合わせください。

